シンポジウム公募
本大会では初の試みとして、シンポジウム枠における演題の公募を実施いたします。
年齢や役職による応募制限はございませんが、一般口頭発表よりも発表・質疑時間が長く設けられており、「一般口頭では時間が足りない!」という大学院生、ポスドク、若手研究者の皆様にとって、貴重な発表の機会となることを期待しています。
今回は3つのシンポジウムを予定しており、それぞれのテーマに沿った演題のご応募をお待ちしております。
ご応募いただいた演題は、プログラム委員会にて審査のうえ、採択を決定いたします。
なお、シンポジウムに不採択となった演題は、一般演題(口頭またはポスター発表)としてご発表いただきます。
また、シンポジウムで発表された方は、奨励賞にご応募いただいていても審査対象外となりますので、あらかじめご了承ください。
多くの皆様からのご応募をお待ちしております。
(募集1)■シンポジウム(10/15予定)
『非哺乳類EVと疾患(仮)』説明文: 細胞外小胞(EV)を介した細胞間コミュニケーションは、哺乳類に限らず、さまざまな生物で広く見られる現象であることが明らかになってきました。最近では、宿主と細菌の間でもEVを通じた相互作用が報告されており、非哺乳類EVがヒトの疾患にも関与している可能性が注目されています。非哺乳類EVの理解を深めることは、新たな疾患メカニズムの解明につながるだけでなく、治療戦略やバイオマーカーの開発にも貢献すると期待されます。本シンポジウムでは、こうした非哺乳類EVの最新知見を共有し、その生物学的意義と臨床応用の可能性について議論します。
■公募枠(発表16分 質疑4分)募集人数1名
(募集2)■シンポジウム(10/15予定)
『最新テクノロジーとEV研究の融合 (仮)』説明文: EVをどのように分離・精製・回収し、どのように検出・解析するかといった課題は、EV研究が本格化した15年以上前から継続的に議論されてきました。これらの課題を克服するには、多様な分野の技術が求められます。とくに、日進月歩のEV研究を支えるには、革新的なテクノロジーが不可欠であり、工学系研究者が果たす役割はますます重要になっています。本シンポジウムでは、かつて「ものづくり大国」と称された日本の技術力をEV研究に注ぐ研究者をお招きし、最新テクノロジーとEV研究の融合について議論します。
■公募枠(発表16分 質疑4分)募集人数1名
(募集3)■シンポジウム(10/15予定)
『EVコロナを紐解く(仮)』説明文: 近年、EVが生体内で形成するコロナ(corona)の役割が注目されています。一般的に、細胞から放出されたEVは体液中でさまざまなタンパク質と非特異的に結合し、表面に“コロナ”と呼ばれる層を形成します。これは、EVの機能や体内動態、さらには標的細胞との相互作用にも大きな影響を及ぼすと考えられています。さらに広義には、脂質や糖、核酸などの分子もコロナの構成要素として含まれる可能性があり、その生物学的意義や多様性に関する研究が進められつつあります。本シンポジウムでは、EVコロナに関する最新の知見を紐解き、その形成機構や機能的意義、疾患との関連などについて議論します。
■公募枠(発表16分 質疑4分)募集人数1名