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第32回日本小児泌尿器科学会総会・学術集会

会長挨拶

この度、第32回日本小児泌尿器科学会総会・学術集会を2023年7月19日(水)~21日(金)に神戸国際会議場で開催させて頂くこととなりました。大変光栄に存じており、機会をお与え下さいました皆様方に心より御礼申し上げます。

神戸市での開催は、第2回(1993年)生駒文彦会長、第12回(2003年)谷風三郎会長、第16回(2007年)島博基会長以来の4回目となり、偉大な先生方が会長をなさった後で、身の引き締まる思いがいたします。

テーマは「Curiosity(感興)、Passion(情熱)、Perseverance(不屈)、Gratitude(感謝)」とさせて頂きました。まず、若手医師が小児泌尿器科に興味を感じ、小児泌尿器科の世界に入って頂かないと、小児泌尿器科の未来はありません。また、日常診療のちょっとした疑問への着目などが、新たな研究のスタートになります(Curiosity)。そして、小児泌尿器科の知識・手術技量・研究などを向上させるためには情熱(Passion)が必要です。うまく行かないこと、合併症などの困難に遭遇しても、屈することなく、対処しなければなりません(Perseverance)。今の自分があるのは、患児・ご家族、先輩、友人、後輩、医療スタッフなど周りの皆様のお陰であると感謝し、リスペクトすることは非常に重要です(Gratitude)。この4つは医療人に必要不可欠なものであると考えます。

海外招請講演はアイオワ大学のChristopher S. Cooper教授にお願いし、胎児水腎症、膀胱尿管逆流に関するご講演を賜ります。文化人講演のパンチ佐藤氏には元気を配達して頂こうと存じます。また、Curiosity、Passion、Perseverance、Gratitudeのテーマに沿った様々な企画を構成いたしました。

157演題(うち学会賞応募39演題)という多くのご応募を頂き、感謝の念に堪えません。学術委員会・理事会で選ばれた13演題は口演で学会賞を争って頂き、残りの144演題はすべてポスター発表とさせて頂きました。小児泌尿器科疾患の診療などについて存分に議論して頂き、小児泌尿器科学の発展、次世代の教育・育成に繋げられればと考えております。

ご存知のように神戸は港湾都市で、多国籍文化が融合しており、いろいろな食の文化に触れることができます。また、ウォータ―フロントの開発が進み、しばらく神戸にお見えにならなかった方はその変化に驚かれるかもしれません。是非、お越し頂き、学術集会の合間に神戸の観光をお楽しみ頂ければと存じます。

COVID-19 により学術集会などの開催がWeb あるいはハイブリッドでなされておりましたが、今回は対面で議論するという本来の姿に戻し、現地開催のみとさせて頂きました。皆様を温かくお迎えし、心ゆくまで学術集会を楽しんで頂きたいと切に願っております。

会長 杉多 良文

第32回日本小児泌尿器科学会総会・学術集会

会長 杉多 良文

(兵庫県立こども病院 泌尿器科部長)