第33回日本小児泌尿器科学会総会・学術集会

会長挨拶

ご挨拶

第33回日本小児泌尿器科学会総会・学術集会
会長矢内 俊裕
茨城県立こども病院 小児外科、小児泌尿器科

 この度、第33回日本小児泌尿器科学会総会・学術集会の会長を2024年7月10日(水)~12日(金)に、水戸市民会館において開催させていただくことになり、大変光栄に存じます。このような機会を与えてくださいました皆様方に心より御礼を申し上げます。伝統ある本学術集会が茨城県および水戸市で開催されるのは初めてであり、身が引き締まる思いでございます。

 本学術集会を担当させていただくにあたり、小児泌尿器科学の基礎を築いた先人からの教えを継承し、我々が研鑽を積んでこれまでの手法を進化させ、さらに新たな技術や知見として創造を加え、それを皆で広く共有していくことが重要と考え、学術集会のテーマを「継承×進化+創造→共有」とさせていただきました。「継承と進化、そして創造、それを共有しよう」と解読してください。

 小児泌尿器科領域では対象とする疾患の発生頻度が少ないことに加え、少子化による症例数の減少により、一人の医師が経験できる症例や手術は限られています。本学術集会では充実した内容の発表と活発な討論が行われ、診断・治療における工夫や注意点を参加者が共有することによって今後の診療に役立てることができます。また、それを実践していくことが小児泌尿器科疾患の子どもたちやその保護者の方々の輝かしい未来に貢献するものと信じております。

 学術集会には多くの方々に参加いただきたいと考え、一般演題(口演、ポスター)のほかに、招請講演、特別講演、基調講演、シンポジウムやワークショップ、共催セミナーやハンズオンセミナーなどを企画しています。日々、小児泌尿器科診療に従事している会員の皆様にとって、実りある学術集会を開催できたら幸甚です。

 新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げられた現在も流行は収まらず、学術集会が従来の現地開催のみの姿ではなくWeb形式やハイブリッド形式でも開催されておりますが、今回も前回同様、対面で議論するという本来の現地開催のみの形式を予定しております。皆様の御支援・御協力のもと、有意義な学術集会となるよう尽力いたします。多くの方々に御参加いただき、本学術集会を存分に楽しんでいただきたいと願っています。

 水戸には日本三名園のひとつである偕楽園や江戸時代の藩校であった弘道館などもございます。是非お越しいただき、お時間がございましたら水戸の街の散策もお楽しみいただければと存じます。水戸でお目にかかれることを楽しみに、皆様の御参加を心よりお待ちしております。