この度、日本尿路結石症学会第34回学術集会を2024年8月30日(金)から31日(土)に国際医療福祉大学東
京赤坂キャンパス(東京都)で開催させていただくにあたり、謹んでご挨拶申し上げます。また、この歴史ある
栄えある学術集会を主催させて頂き、大変光栄に存じますとともに身の引き締まる思いです。
従来、8月最終週に2日間で開催される本学会学術集会ですが、2024年は9月1日にAsian Urological Surgery
Training &Education Group (AUSTEG)のコラボセッション(レクチャー・ハンズオントレーニング)をジョイ
ント開催させていただきます。アジアの医療に貢献するという国際医療福祉大学の理念にも合致しております。
日本尿路結石症学会は、1990年に熱い議論を交わす基礎研究を中心とした尿路結石症研究会としてスタートし、
近年のテクノロジーの進歩に伴うEndourologyを含む臨床分野を融合させ、基礎と臨床を含めた泌尿器科サブスペ
シャリティーのひとつを担う学会へと発展して参りました。
テクノロジーの発展がもたらしたEndourology、ロボット医療、AI等の著しい進歩の一方で、なぜ結石ができる
のか?不要物としての終末像なのか?ヒトが生存にとって有利になるよう意図的に作られるのか?など、未だに謎
だらけです。再発が多く10人に1人が罹患する国民病であるにも関わらず、十分な再発予防が行われていない現状
もあります。
尿路結石の90%はシュウ酸を含みますが、その代謝や動態については依然として解明が進んでいません。小生は
このシュウ酸の代謝をライフワークとして取り組んで参りました。知っているようで知らないシュウ酸を、思う存
分勉強したい、していただきたいという一念から、学会のテーマを『シュウ酸三昧(しゅうさんざんまい)』とい
たしました。
本学術集会開催にあたり、ご参加いただく皆様に存分に知識・情報を吸収していただき、議論していただけるよう
鋭意準備を進めております。多くの皆様の演題登録およびご参加を教室員一同、心よりお待ち申し上げます。
2023年10月10日
日本尿路結石症学会第34回学術集会 会長 高山 達也
(国際医療福祉大学医学部 腎泌尿器外科学 教授)
(国際医療福祉大学病院 腎泌尿器外科 部長)